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閉塞性動脈硬化症(ASO)

何らかの原因により末梢動脈が狭窄・閉塞したために四肢末梢に循環障害(虚血)を来した病態を総称して「末梢動脈閉塞症」(peripheral arterial disease;PAD)と呼ぶ。
なかでももっとも頻度の高い、動脈硬化に由来した慢性的な四肢末梢動脈の狭窄・閉塞による循環障害症状(冷感、しびれ感、下肢疼痛、壊疽など)を来した病態を閉塞性動脈硬化症と呼ぶ。

閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans ; ASO)

<ASOの患者に多くみられる合併症>
冠状動脈疾患・・・ASOの患者の約70%に狭窄・閉塞がみられる。
頸動脈    ・・・ASOの患者の約30%に狭窄・閉塞がみられる。

*2002年「脈管学」より



Fontaine分類(重症度による分類)

1度:冷感、しびれがある。
2度:少し歩くと痛む。(間欠性跛行)
3度:安静時痛がある。
4度:潰瘍や壊死ができる。

<治療方法>
○理学療法(運動療法や温熱療法)
・運動療法(血管リハビリテーション)
 Fontaine2度初期に適応
 痛みが出ない程度に歩行する。それを長期的に(たとえば3か月)継続することで側副血行路を成長させる。
・温熱療法
炭酸泉足浴を行うことにより、皮膚に付着する炭酸ガスが増加し、中枢へ酸素不足の信号が送られることで、血管拡張が促進され、血流量の増加を促がす。
また、自律神経系への作用や、ヘモグロビンの酸素解離促進作用も報告されている。安全性が高く、施行も容易だが、治療効果の持続性はないため、他の治療手段との併用が必要。

○薬物療法
・内服薬:プロサイリン、アンプラーグ、パナルジン、エパデールなど
・注射薬:パルクス、プロスタンディン、スロンノン、ディフィブラーゼなど

○外科的手術
・バイパス術
・血栓内膜除去術(thrombo endarterectomy:TEA)
・交感神経切除術

○内科的治療
・バルーン拡張術
・ステント留置術
・アテレクトミー

○血管新生療法:血管増殖因子やその遺伝子などを用いて、側副血行路を発達させ、虚血状態を改善する治療法。(主に肝細胞増殖因子(hepatocyte growth factor;HGF)遺伝子を用いる)



<似たような症状で>
脊柱管狭窄症(SCS)
・加齢などで脊柱管が狭くなり、神経や血管が圧迫されてしびれ・痛みが
・ASOと比較して、
  ・両足に同時に症状がある
  ・腰痛も合併することがある
  ・大腿部や殿部に症状があることが多い
  ・安静時疼痛はない
  ・歩行に関係ない



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