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酸・塩基について

<正常値>
PH  : 7.35~7.45 ( 7.40 
PCO2: 40±5 mmHg 
HCO3: 22~26 mEq/l
BE  : ±3
      (主に代謝性アシドーシスの指標になる)



AG(アニオンギャップ)= Na-cl-HCO3 = 12±2mEq/l
主に代謝性アシドーシスが 水素の蓄積(乳酸アシドーシスなど)によるものか、 HCO3の喪失によるものかを見分けるために使える。

また、
低アルブミン血症になると、AGも大きく減少する。
EX)アルブミンが50%低下 ⇒ AGは75%低下する 

考え方として、
PCO2は酸性のもの、HCO3はアルカリ性のもの、と考える。 



PH↓、PCO2↑ ⇒ 『呼吸性アシドーシス』 

 ⇒腎でHCO3の再吸収促進され、HCO3↑する(腎による代償反応は遅く、6~12時間後より始まる)

【原因】 胸水の貯留など換気量低下

*呼吸不全患者の管理の際、『CO2ナルコーシス』に注意すること。
CO2ナルコーシスとは、
高炭酸ガス血症により意識障害を伴い、中枢神経症状を伴う病態。CO2の血管拡張作用(頭蓋内圧亢進作用)によって頭痛が生じるとともに、中枢神経抑制作用を来たす。同時に呼吸中枢も抑制されるのでますますCO2が蓄積するという悪循環に陥る。

慢性の?型呼吸不全を有している患者は通常とは違い、酸素濃度により呼吸中枢が管理されているため、急に高濃度の酸素投与すると、呼吸が抑制され、CO2が蓄積してしまう。

【症状】
頭痛⇒振戦⇒痙攣⇒傾眠⇒呼吸停止がおこる。特に発汗は著明で、体温に関係なく見られる。頭痛、振戦は早期症状として重要である。
また、呼吸不全には電解質異常も多く見られ、最初は高K血症だが、そのうち尿中に排泄されるので逆に低K血症に移行する。

【診断】 
通常PaCO2↑(>80Torr)、pH↓(<7.30)ではCO2ナルコーシスを合併している可能性が高い。

 【治療】
?低濃度・低流量の酸素投与
目標のPO2は50~60TorrSpO2を90%PCO2を75Torr以下を目標とし、意識レベルを確認すること。

人工呼吸管理
・アンビュー、NPPV、人工呼吸器
*その際は急激にCO2を低下させないように注意する。(逆に呼吸性アルカローシスとなり、血圧低下、不整脈などの原因になる。)

その他気道管理、去痰剤の使用、体位ドレナージ、βブロッカーなど




PH↑ PCO2↓ ⇒ 『呼吸性アルカローシス』

 ⇒腎でHCO3の再吸収を抑制し、HCO3↓する。 (腎による代償反応は遅く、6~12時間後より始まる)

【原因】 過換気
【症状】 低酸素血症からテタニー症状



PH↓ HCO3↓ ⇒ 『代謝性アシドーシス』 
  呼吸回数など換気量を増やして、PCO2↓する。

血圧低下、もしくは昇圧剤の効果減退の原因になるのが一番怖い

 
  【原因】
1.下痢によるHCO3の喪失 (AGは正常範囲 クロール↑)
2.DM性ケトアシドーシス  (AG>30)
3.脱水によるNa低下 ⇒ HCO3も↓ 
4.循環障害 ⇒ 嫌気性代謝が増加 ⇒ 乳酸性アシドーシス (AG>30の症例が多い)

 <乳酸アシドーシスについて>

主に敗血症、心原性ショックなど循環不全、また多臓器不全、腸管梗塞、が重篤な原因。

コレに対し、メイロンによるアルカリ療法が一般的であるが、その是非については信憑性がない。使用方法などはメイロンの使用について参照。


*AG高値は代謝性アルカローシスの兆候であることがある。よってAGが高いことが必ずしも乳酸アシドーシスの指標とはならないが、参考にはなる

*低アルブミン血症ではAG↓



PH↑ HCO3↑ ⇒ 『代謝性アルカローシス』

  呼吸抑制にてPCO2↑

*代謝性アルカローシスは時として呼吸を抑制し、人工呼吸離脱の障害となりうるが、その程度は軽度なことがほとんどで、問題となることは少ない。

【原因】
1.嘔吐やMaチューブの吸引によるHclの喪失
2.大量輸血によるクエン酸効果(血中Caの低下)
3.利尿剤、またステロイド長期投与によるK/Clの喪失


*テタニー症状:痙攣、嘔吐、知覚障害、チアノーゼなど

<<<代償作用>>>

1.代謝性アシドーシス(急性・慢性)
 HCO3が1mEq/l減少するごとに、PaCO2は1.2torr低下する 【最低PCO2=15torr】

2.代謝性アルカローシス(急性・慢性)
 HCO3が1mEq/l増加するごとに、PaCO2は0.7torr上昇する 【最大PCO2=60torr】

3.(急性)呼吸性アシドーシス
 PCO2が10torr上昇するごとに、HCO3は1mEq/l増加する【最大30mEq/l】
  (慢性)呼吸性アシドーシス
 PCO2が10torr上昇するごとに、HCO3は3.5mEq/l増加する【最大42mEq/l】

4.(急性)呼吸性アルカローシス
 PCO2が10torr低下するごとに、HCO3は2mEq/l減少する 【最低18mEq/l】
 (慢性)呼吸性アルカローシス
 PCO2が10torr低下するごとに、HCO3は4mEq/l増加する 【最低12mEq/l】

関連記事
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コメント

参考に
ICUより記載。

http://www.naramed-u.ac.jp/~lab-h/tools/javascript/gas.html

このページも参考になります。
がしかし、勝手にリンクさせるのはよくないので。
アシドーシスの診断と治療について
1. 酸血症(pH<7.35)で一次変化がHCO3-低下であれば代謝性アシドーシスと診断.
 
2. 呼吸性代償の程度を判定する.(予測値より大きくはずれていれば混合性障害がある)
  予測Pco2=1.5×HCO3-+8±2
  予測Pco2=pHの小数点以下2桁(例:pH7.24であればPco224mmHg)
 
3. アニオンギャップ(AG)を計算する.
  AG=Na+-(Cl-+HCO3-)=12±2
  アニオンギャップによって大きく2つに分けて考える.
   

  (1) AGが増加する代謝性アシドーシス
    ケトアシドーシス(糖尿病性,アルコール性)
腎不全
乳酸アシドーシス
薬物中毒(サリチル酸,エチレン・グリコール,メタノール)
     
  (2) AGが増加しないアシドーシス
    下痢
尿細管性アシドーシス
尿管結腸瘻
     
4. 病歴・身体所見から原因疾患(糖尿病,腎不全,循環不全,薬物中毒など)を検索する.
原疾患の治療が大原則であり中等度のアシドーシスは緊急治療の対象ではない.
pH<7.1の重篤なアシドーシスでは高カリウム血症,不整脈,血圧低下などをおこすためアルカリ剤での治療を行う.
目標はpH7.20,HCO3-15mEq/lを目安とする.(HCO3-値を正常化させることではない!)
 
HCO3-欠乏量(mEq)=(目標HCO3--実測HCO3-)×0.5×体重(kg)
 
呼吸代償を考慮すると,とりあえずの目標HCO3-は15mEq/l程度であることが多い.
上記欠乏量の1/2量を初期量として動脈血pH,HCO3-を測定しながら追加する.
実際上はメイロン(R)(8.4%重炭酸ナトリウム液,1mEq/l)50ml程度をHCO3-の値を確認しながら繰り返しっ静脈投与する.

かしこい血液ガス分析(計算式付き)
http://www.naramed-u.ac.jp/~lab-h/tools/javascript/gas.html



血液ガス分析
http://www.ne.jp/asahi/akira/imakura/KetsuekiGas.htm

メイロン計算式(簡易入力バージョン
http://www.osaka-med.ac.jp/deps/in1/res/calc/BE.html


看護技術過去ログ
http://www.t-heiwa.com/eggnurse/log_index.html#q01

役に立つフリーソフト集(goo)
http://download.goo.ne.jp/software/category/data/home/doc/
低Na血症のNa欠乏量
(140 - 血清Na値)× 体重 × 0.6
高Na血症について
http://www.ne.jp/asahi/akira/imakura/hypernatremia.htm

高ナトリウム血症の時、脳細胞は細胞内のアミノ酸を上昇させたり、浸透圧を高める物質をつくったりして細胞内の浸透圧を高め、細胞内脱水を防いでいる。この状態で低張液(ナトリウムが生理食塩水より少ないもの)を急速に大量に輸液すると水は脳細胞の中に入り細胞内浮腫となる。これは脳に大きな障害をもたらす。それで体液減少を補うのに1号輸液(ソリタT1など)、3号輸液(KN3Bなど)、5%ブドウ糖液などの低張液を急速に大量に輸液すべきでない。

高ナトリウム血症の原因となる・・・
<下痢>
下痢便にはナトリウムは40mEq入っており、胃液には55mEq入っている。血清のナトリウムは135~145 mEqなのだから、下利や嘔吐が続くと、ナトリムの低い体液が大量に失われることになるから、高ナトリウム血症となる。
<利尿剤>
 尿中のナトリウムは10mEq以下であり、ラシックス(furosemide)による尿は75mEqである。利尿剤で尿をたくさん出すとナトリウム濃度の低い体液が大量に失われることになるから、高ナトリウム血症となる。
<メイロン>
 代謝性アシドーシスを補正しようとしてメイロン(NaHCO3)を大量に投与するなら、ナトリウムの負荷となり高ナトリウム血症となる。

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