スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
(この一行は、各記事の最後に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)

呼吸不全患者の管理

★急性呼吸不全
(1) 十分な自発呼吸を残した状態で管理ができる場合には,CPAPやPSVあるいはCPAP+PSVで開始することができる.
(2) 多くの急性呼吸不全症例は,気管内挿管に伴う苦痛や不安から十分な鎮静や筋弛緩が必要とされる.この場合は,IPPVのcontrolモードで人工呼吸を開始する.
(3) controlモードで換気を開始する際の初期設定
FIO2=0.8~1.0(最初は高めに)
1回換気量=10ml/kg/分
呼吸回数=15回/分
(4) パルスオキシメータ(SpO2)があれば,SpO2を確実に90%以上保てるレベルまでFIO2を下げる.
(5) 人工呼吸開始後20分程度の時点で動脈血ガス分析を施行し,pHおよびPaCO2の値を正常範囲内
に保てるように換気量増減の判断を行う.SpO2モニターがない場合は,100%酸素吸入時のPaO2
の値から,目標とするPaO2を得られるFIO2を予測し設定する.
初期設定は、0.5~0.6.その後、PaO2が80~100mmHgとなるように調整.

酸素中毒に注意.
*酸素中毒
:高濃度の酸素の吸入によって生ずるもの.
高濃皮酸素の吸入は末梢気遣の閉塞、無気肺、肺シャントの増大をきたす.
長期にわたる高濃度酸素の吸入は、血管周囲性肺水風から間質性肺水腫、肺うっ血、
肺胞出血、硝子膜形成、肺施壁全体の肥厚と不可逆性の肺変化をきたす.
(6) 必要に応じてさらに血液ガス分析を繰り返し,換気量の再設定を行う.
(7) シャントが大きい症例(FIO2>0.5でPaO2く60Torr)では,PEEPを用いてPaO2を上昇させた
後,FIO2の低下を図る.
(8) PEEPは5cmH2O程度から開始し,必要に応じて2~3cm H2Oずつ上昇させる.
PEEPの効果は,設定変更後少なくとも30分以上の時問をかけて判定する必要がある.
(9) 高濃度酸素による肺傷害を防ぐために,FlO2はできるだけ早く0.6以下に下げることを意識して諸設定を行う.


★慢性呼吸不全の急性増悪
慢性呼吸不全(PaCO2上昇を伴う)の急性増悪の場合,急性呼吸不全とは異なった対応が必要である.
目標値(参考)
PaO2=55~60mmHgSaO2=85%以上を目標に酸素を投与する。特にPaCO2≧50mmHgの症例には、Controlled low concentration oxygen therapyを行う。
設定した換気量に依存するPaCO2の目標値は,pHを正常範囲に保てる値である.慢性安定期の血液ガスデータがあれば参考となる. (なければ・・・例えばCOPDの場合などはPCO2 50~60くらいを持続目標とすることもある)
*PaCO2≧45mmHgの場合は、PaO2を50mmHgに保てれば、組織の酸素需要はほぼ満たされていると言われている。
 
<人工呼吸のコツ>
・急激なCO2の減少は、循環虚脱や危険な痙攣を招くことがあるので、PaCO2の是正はpHを7.45以上にしないレベルにとどめる。
・PaCO2の補正のしすぎやレスピレータへの依存を防ぐために、pH>7.30となり、PaCO2の1torr毎のpHの低下幅が0.003に近づいた時点で、IMVに切り替える。
KClの投与を早めに行う(PaCO2の低下によるアルカローシスのため、K+が細胞内へ移動し低K血症をきたすため)。
・一般的には、肺内ガス不均一分布や粘性および弾性抵抗が高くなっているので、ゆっくりした大きな換気設定が好ましい。
 1)0.5秒程度のEIP(end inspiratory pause)
 2)吸気・呼気時間比を1:2~3と呼気を長めに設定する。
 3)PEEPはあまり有効でないばかりか、心拍出量の低下や気胸の危険も大きいのでできるだけ使用しない。

<適応>
酸素投与にもかかわらず、PaO2 <50 torr
PaCO2>70 torr、意識障害(+)または去痰不能
pH<7.20、呼吸数>40回/分
意識レベルの低下による嚥下反射・咳反射の消失


(1) 鎮静薬の使用や胸腔内圧の上昇により,急激に循環抑制を来すことがある.
自発呼吸を保ってIMVやPSVを選択したほうが,循環系の管理がしやすいことも多い.
(2) 換気量の設定はおおむね8ml/kg程度が目安ではあるが,PaCO2の目標値をよく考えておくことが大切である.
(3) (4) 過大な換気量の設定によって起こる急激なPaCO2の低下は,重篤な不整脈,けいれん,不可逆性の脳障害などを起こしうる.

関連記事
(この一行は、各記事の最後に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)

コメント

人工呼吸器の用語集
チェックしとくこと
アラームなど概論
http://www.jamei.org/jinkokokyu.pdf#search='人工呼吸器 アラーム種類'

コメントの投稿

非公開コメント

(この一行は、各ページ下部に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。